嬉しくて社員証や辞令をインスタグラムにアップしてしまう人々について

Ⅰ)エグゼクティブ・サマリー

■社員証や辞令を、写真や動画を共有するSNS「インスタグラム」にアップしてしまう人たちが相次いでいる。
■大手企業の場合、今月入社した新人たちが、正式に配属されるのは6月頃と思われる。
■その時期に再びインスタグラムへのアップが増えると思われるので、各企業の新人教育担当の皆様はご注意を。

Ⅱ)はじめに

皆様おはようございます。情報セキュリティ事業部の堤です。
先月の記事も多くのアクセスを頂き、誠にありがとうございました。
深く感謝致します。


blog.modd.com


いやー。暖かくなってまいりましたね。
桜はどうやら入学式や入社式までには散ってしまいそうですが、目新しいリクルートスーツに身を包んだ若人が希望に満ちた顔で電車に乗っているのを見ると、なんというか春を感じますね!
それ以上に電車の鏡に移った自分の白髪を見て、己の年齢も深く実感します。若さが妬ましいッ!。


さて、本日のお題はズバリ、こうした新たなる出会いや異動の季節に関するものです。
『嬉しくて社員証や辞令をインスタグラムにアップしてしまう人々について』
どうか、ご笑覧下さい。

Ⅱ)なぜ人は社員証や辞令をインスタグラムにアップしてしまうのか?

実は先日、この件で弊社の情報セキュリティ事業部が、日本経済新聞で取り上げられました。
やっぱ日経に取り上げられると気分がアガるッ!

■(記事タイトル)タイトル社員証はインスタ映え? 相次ぎ投稿、偽造リスクも(→以下のニュースリリースの中に記事へのリンクがございます)

ニュースリリース | 株式会社クロスワープ


夕刊でしたので、日経新聞の有料会員以外は全文の内容を確認することはできませんので、簡単に弊社に関する部分のみ要約致します。

●【弊社に関する部分の要約】

・インスタグラムに、社員証の画像の投稿が相次いでいる。
・入社や退社の記念など軽い気持ちからとみられるが「社員証の偽造などに悪用されかねない」と懸念する声もある。
・弊社の調査員が調査したところ、2014年~2018年2月末までに投稿された本物の社員証と見られる画像の件数は合計53件。
・大手電気メーカー、化学会社、飲食店チェーン、有名ホテル、病院など業種は様々。


なお、堤個人が軽くインスタグラムを調査しましたところ、『辞令』というキーワードでも会社名と個人名が入った画像が数多くヒット致しました。
部長など管理職の方が、数多くアップロードされているという印象です。


さて、そもそも論ですが、なぜ人は社員証や辞令をインスタグラムにアップしてしまうでしょうか?


人がインスタグラムに社員証をアップする理由について、筑波大学の土井隆義先生は、記事の中で以下のように述べられています。

●【人がインスタグラムに社員証や辞令をアップする理由】

・就職先について、自分の選択に確信が持てない人が増えている。
・そうした中で『いいね!』が集まると、安心できる。
・本名でインスタグラムにアップロードする人が多いのも『仲間内で見せ合っている感覚』ではないか。


……なるほど。仲間内で見せ合うか……
一時ツイッターで話題になりました冷蔵庫に入ったり、悪さをしたりする画像や映像をアップロードする感覚なのでしょうか?


早速ツイッターでも調べてみましたが、ツイッターで『社員証』や『辞令』いうキーワードで調べてみても、インスタグラムほどアップロードされている形跡はありませんでした。
やはり社員証はインスタ映えするようです。


まあ、私、このように偉そうな事を語っていますが、正直なところ、若いときの自分を思い返してみても、アップロードしてしまう人間の気持ちもわかります。


昔話になりますが、私が就職活動の時期は、丁度就職氷河期と呼ばれる時期でした。
そうした中、私も含めた多くの男子学生が就職に失敗し、ブラック企業へと収容されていきました。
そうした中で大手のグローバル企業の内定を勝ち取った同級生は、常に女性陣に囲まれていたのを昨日のことのように鮮明に記憶しております。
きっと、合コンでもモテモテだったんだろうな……妬ましいッ!まったくもって妬ましいッ!


もし、私が、”あちら側”に立つことができていたら……
うん、アップしていましたね。たぶん。
SNSがない時代で本当によかったですが、一生に一度くらいは女性陣に囲まれて見たかった……

Ⅲ)今後発生しうること

多くの大手企業では、新卒は4月に入社し、本配属は6月頃と思われます。
弊社では、4月から6月頭くらいにかけて、再びインスタグラムへアップロードが数多く発生するのではないかと考えております。
もし、本記事を読まれた新人教育のご担当者様におかれましては、ぜひ、新人たちにお伝え頂けますようにお願い致します。


もし、どうしても自社の社員がSNSで何かやらかすか不安だという方には、よろしければ、以下の弊社のサービスをご検討頂けますと幸いです。


定期監視-SNS監視 - クロスワープ


というわけで、今回も拙い長文を最後までお読み頂き、誠にありがとうございました。
深く御礼を申し上げます。


こちらからは以上です。